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女性特有の口臭の原因は?特徴と対処方法を解説

口の臭いは周りの人を嫌な気持ちにさせてしまうため、きちんとケアをして口内環境をしっかり整えたいものです。

しかし、口臭の原因の中には日頃のケアだけではなかなか改善が難しいものもあります。その一つが、女性のホルモンバランスによる口臭です。

今回は、女性特有の口臭の原因とその対処方法について詳しく解説していきます。

1.女性は男性よりも口臭が強い?

口臭の多くは生活習慣などが大きく関係しているものですが、ブレス・ハザードプロジェクトの「口臭白書2019」のデータによると、中高年の男性より若年女性の方がより口臭が強い傾向にあることがわかりました。基準値をオーバーした女性は全体の17.9%。男性は8.3%と、女性の方が2倍以上多い結果となっています。

理由としてあげられるのは、女性ホルモンです。唾液は口を清潔に保つ自浄作用の役割を果たしますが、女性ホルモンである「エストロゲン」の影響を受けやすいといわれています。エストロゲンは自律神経のバランスを整える効果がありますが、そのバランスが乱れることで身体に不調をきたし、唾液の分泌が減ってしまいます。唾液には口臭の原因になる汚れを洗い流す自浄作用がありますので、その唾液が低下することで口の中の汚れが残りやすくなり、口臭が発生するのです。特に若い方はエストロゲンの変動が大きくなる傾向にあります。

2.女性特有の口臭の原因は?

次に、女性特有の口臭の主な原因について解説していきます。

2.1.無理なダイエット

舌に付く「舌苔」は食事をすることで緩和しますが、食事制限をして野菜ジュースなど飲み物だけで済ませてしまうと、舌苔がはがれにくくなります。また、食事で食べ物をしっかり噛むことは唾液の量を増やすことにつながりますが、食事量が減ると噛む回数も減って唾液の分泌が少なくなり、口臭の原因となります。

その他には、食事制限をしてエネルギー不足になると、「ケトン体」と呼ばれる物質が発生し甘酸っぱい臭いを発生することもあります。

2.2.生理前や生理中

女性ホルモンのエストロゲンは生理前から生理中にかけて少なくなり、この変化で唾液が減少します。また、自律神経の変化でイライラするなどのストレスも口が乾きやすくなる原因となるため、口臭につながります。個人差はありますが、ホルモンのバランスが変化する生理前、生理中、排卵日の3つの周期で口臭が強くなる方が多いようです。

2.3.妊娠中

妊娠中はホルモンのバランスが大きく変化し、普段の10〜30倍もホルモンの分泌があるといわれています。中でもエストロゲンは特定の歯周病菌を増殖させやすいことがわかっており、歯肉炎や歯周病になりやすい口内環境となります。妊娠中は免疫力も低下しているため、炎症が悪化するとさらに強い口臭を発することがあります。

また、妊娠中のつわりがひどい場合は十分に歯磨きができない場合もあり、それが口臭につながることも考えられます。

2.4.閉経の前後

女性ホルモンのバランスが大きく変わる更年期は身体にさまざまな変化が起こり、自律神経も乱れるので、唾液が減少しやすくなります。特に閉経前後は女性ホルモンが大幅に減少します。また加齢も唾液減少の原因となります。

3.女性特有の口臭を抑える対処方法

女性特有の口臭を抑えるためにまず大切なのは、毎日のセルフケアです。

口臭の大きな原因は口の中のプラークが付着することです。食後には歯磨きをして食べかすをしっかり除去しましょう。歯磨きをする時、大きなストロークでは磨き残しが出てしまうので、歯1~2本程度の範囲で歯ブラシを細かく動かして磨くことを心がけましょう。

また、歯茎の境目は食べかすが残りやすい部分なので、歯茎の境目に対して45度に歯ブラシを当てて磨き、汚れを除去しましょう。歯と歯の間も汚れが残りやすいので、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して汚れを落としましょう。

ガムを噛むことも効果的です。ガムを噛むと唾液腺が刺激され、唾液が出やすくなります。特にキシリトール配合のガムはプラークの活動を抑制する働きがあり、細菌数を減らすことにつながります。

こまめな水分補給も効果的な方法です。口の中が乾燥すると細菌が増殖し、口臭が発生しやすくなりますが、水分を摂取することで口の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進する効果が期待できます。

朝起きた時の口臭が気になる人も多いと思いますが、朝食をきちんと食べることでその口臭を消すことができます。寝ている間は口が乾燥するため口臭につながりますが、空腹も口臭の原因となります。朝食をしっかり食べ、水分補給をすれば、唾液の分泌を促すことができ、口臭がしにくくなります。ヨーグルトやコーヒーだけでなく、しっかりと噛む食事を心がけましょう。

しかし、そうしたセルフケアを毎日続けても、自分で完全にプラークを除去することは難しいものです。プラークは少しずつ石灰化して2週間程度で歯石となり、ブラッシングでは除去できなくなってしまいます。セルフケアで取れないこうした汚れは、定期的に専門機関に通いクリーニングすることもおすすめです。

4.口臭の原因はホルモンの乱れ以外にもさまざま

口臭はホルモンの乱れだけによって引き起こされるわけではありません。他にもさまざまな理由があげられます。

その一つにあげられるのがストレスです。心身がリラックスしているときは唾液の分泌が促進されますが、ストレスが溜まり緊張状態にあると唾液の分泌は少なくなり、口臭が発生しやすくなります。ゆっくりお風呂に入る、適度な運動をする、お気に入りの音楽を聴くなどのストレスを溜めないよう日ごろから心がけましょう。

舌についた舌苔も口臭の大きな原因の一つです。舌苔は舌に付着した白っぽい汚れで、口臭を引きおこす細菌を多く含んでいます。舌苔は口が乾いている時、体調不良の時、胃腸の病気などで厚くなりやすく、口臭を発生させます。舌苔は、舌ブラシや歯ブラシを使って定期的に落としましょう。ただし、ゴシゴシ磨くと舌が傷ついてしまいますので、やさしく落としてください。

その他、効率的に口臭ケアをおこなうにはサロンの活用もおすすめです。FC店を含む全国17を構えるデンタル美容サロン「デンタルラバー」は低価格で通い放題のコースがあり、セルフ口臭ケアを毎月低価格の会費で体験することができます。

サロン:https://shop.dental-lover.jp/lp?u=salon

また、店舗が近隣にない方に向けて、「デンタルラバー」は自宅でサロンと同等の口臭ケアができる『スーパーブレスLV』を開発しています。サロンと同じLEDライトを使用したマシンで、マウスピースに専用ジェルをつけてはめるだけでケアができます。時間も5分~15分程度と短く、家事などをしながら手軽にケアできるのも魅力の一つです。

※医薬部外品ゲルとブラッシングの併用による

スーパーブレスLV:https://shop.dental-lover.jp/lp?u=super_breath_lv

5.まずは女性特有の口臭の原因を理解することが大切

女性の口臭は、女性ホルモンが関係する生理中、妊娠中、閉経の3つの変動期が要注意です。ホルモンのバランスが変化している時は心身ともに調子を崩しやすく、ストレスを感じてしまうことも多いでしょう。

しかし、これらは生理的口臭に分類されるため、女性なら誰にでも起きるものです。過度にストレスに感じないよう、リラックスした生活を心がけながら、口臭をケアしていきましょう。

【最後に】デンタルラバーのサービスは、一般消費者に歯のケアの大切さを知っていただくためのものであり、最終的には歯医者で適切な治療を受けていただくことを推奨しています。デンタルラバーは一般消費者と歯医者をつなぐ架け橋としての役目を目指す会社です。

ホワイトニングコラムの
監修ドクター

歯科医師:田中希和 Dr.
大阪歯科大学卒業。
一般診療、訪問診療を中心に、食育アドバイザーとして歯と食事の大切を伝える活動を行う。

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